大腸カメラ検査について
大腸カメラ検査は、大腸粘膜を内視鏡装置で観察することができる検査です。大腸カメラの先端にはカメラや光源がついており、また処置用器具の出し入れもできます。大腸カメラを肛門より挿入し、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、そして盲腸のあたりまで進みます。
大腸カメラの光源は、通常光源と特殊な波長の光を出す光源を切り替えることが可能で、疑わしい部分は特殊な光をあてて粘膜や血管の異常などを観察することも可能です。また、粘膜にできた前がん病変である大腸ポリープはその場で切除することで、将来のがん化の予防となります。さらに疑わしい組織は組織のサンプルを採取し、病理検査にて確定診断に結び付けることも可能です。出血などがあった場合は止血処置も同時に行うことができます。大腸カメラ検査を行うことで、病気の発見、病気の診断、病気の治療、されに病気の予防までできます。
大腸の長さは平均1.5mと長く、曲がりくねった大腸内で大腸カメラを操作するには医師の手技によって大きな差が出ることがあります。難しい場面では特に差が出やすいと言われています。当院は消化器内視鏡検査を専門とする医師が直接検査を行いますので、患者様の苦痛をできる限り低減した上で、正確・精細な検査が可能です。鎮静剤を使ってほとんど眠っているような状態で検査を行うので、安心してご相談ください。
大腸カメラ検査の特徴
FEATURE01
安心できる暁翔会グループの
年間内視鏡検査数12000件の実績
当院は、品川胃腸肛門内視鏡クリニック、アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニックとともに暁翔会グループの内視鏡専門のクリニックです。年間内視鏡検査数12000件を越える実績にて、安心、安全な内視鏡検査や治療を提供しております。
検査時間は、スコープを挿入して盲腸に到達するまでが、腸管閉塞など特別な理由がないかぎり3分程度、その後大腸全体をカメラで観察するために5分程度がかかります。
鎮静剤を使った検査の場合は、その後お薬の効果が切れてしっかり目が覚めるまで、30分から1時間程度リカバリールームでお休みいただきます。
検査時間は、スコープを挿入して盲腸に到達するまでが、腸管閉塞など特別な理由がないかぎり3分程度、その後大腸全体をカメラで観察するために5分程度がかかります。
鎮静剤を使った検査の場合は、その後お薬の効果が切れてしっかり目が覚めるまで、30分から1時間程度リカバリールームでお休みいただきます。
FEATURE02
大腸カメラ検査は全て、経験豊富な
消化器疾患の専門医・指導医が行っています
大腸は平均1.5mほどと長く、大きく「の」の字を描くようにまがりながら腹腔内に存在し、内部の大腸粘膜にヒダやシワなどが多い構造となっています。この粘膜ヒダやシワに微小な病変が隠れることがあり、病変の見逃しを減らす工夫が必要です。当院の大腸カメラ検査は、消化器内視鏡学会認定する専門医・指導医が直接担当し、微小病変も見つけられるように、大腸粘膜ヒダをめくりながら丁寧にしっかり観察しています。そのため、患者様のお身体にできるだけ優しく、スピーディな検査を行いながら、ポリープを発見した場合はその場で切除することができます。
FEATURE03
2L下剤内服なしで行う大腸内視鏡検査に
対応しています
通常大腸内視鏡検査前に2Lの腸管洗浄薬(下剤)を内服して、腸内の食物残渣を全て洗い流すことが必要です。腸管洗浄薬を内服することが苦手の方には、当院では胃カメラにて十二指腸に腸管洗浄薬を流し込むことで、腸管洗浄薬を内服せずに大腸内視鏡検査が行うことができます。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
FEATURE04
一人一人に合わせたオーダーメイド麻酔を
用いた苦痛の少ない大腸内視鏡検査
とかく苦しい、痛い、恥ずかしいと思われがちな大腸カメラ検査ですが、当院では、患者様の苦痛を可能な限り減らす工夫をして、楽に受けていただけるようきめ細かく配慮しています。大腸内は大きく「の」の字を描くように曲がっており、粘膜にはヒダやしわがありますが、それらをできるだけ刺激しないよう、軸保持短縮法という手法でスコープを奥にすすめていく方法を採用しています。また当院では、鎮静剤を使ってうとうとと眠っているような状態のまま、大腸カメラ検査を済ませてしまうことができる方法もお選びいただけるようにしています。当院の静脈麻酔は、一人一人の体調に合わせた静脈麻酔を導入している一方で、検査中画像をリアルタイムにご覧になりたい方には、画像をご覧いただくことも可能です。女性医師による検査がご希望の方は、女医指名も可能です。
FEATURE05
次世代の高度な内視鏡システムを導入
当院では、内視鏡システムの開発では世界的に定評のあるオリンパス社の最新システムであるEVIS X1を導入しております。このシステムは、オリンパス社独自に光学系技術に加え、照明技術にも最新の特殊光による照明の切り替え技術、またそれらの技術で得た画像情報を瞬時に解析し、疑わしい部分などを浮き彫りにすることができるAIを使用した画像処理技術、そうして得た画像情報を余すところなく精細に描写するハイビジョンモニターなどを兼ね備えた、最上位のシステムです。
このシステムを内視鏡に精通した医師が熟練の手技で操作することで、微細な病変などの見逃しがさらに低減できます。
FEATURE06
AI内視鏡システムおよび
大腸内視鏡3Dナビゲーションシステム
のダブル導入
当院では、先進的なAI内視鏡システム「EndoBRAIN-EYE」および大腸内視鏡3Dナビゲーションシステム(UPD3)をダブル導入しております。大腸内視鏡挿入時は、大腸内視鏡3Dナビゲーションシステム(UPD3)が作動し、大腸の形状がモニターにリアルタイムで3D表示されます。大腸内視鏡挿入困難の原因を瞬時に把握でき、検査中の腸管ストレスの軽減に役立ち、より安全よりスムーズより負担の少ない検査を行っています。大腸内視鏡抜去時は、AI内視鏡システム「EndoBRAIN-EYE」が作動し、大腸ポリープの検出をAIがサポートします。見逃しやすい小さなポリープをAIが瞬時に検出し、モニターに表示し、検査精度を最大限に引き上げます。この2つのシステムを内視鏡専門医・指導医が熟練の手技で操作することで、安全・安心の内視鏡検査を最大限に実現します。
FEATURE07
胃カメラ・大腸カメラの同日検査に対応
胃カメラ・大腸カメラを同じ日に行うことで、診察や事前の準備などが1度で済ませることができます。大腸カメラの際は、腸管洗浄液を内服し、胃と腸の両方が食物残渣のないキレイな状態になっています。そのため、大腸カメラに5〜10分を加えるだけで、胃カメラが同日にできます。効率よく検査受けたい方には、胃カメラ・大腸カメラの同日検査をお勧めします。40歳を過ぎると胃がんや大腸がんの発症リスクが高くなります。定期的に内視鏡検査を受けましょう。
FEATURE08
検査中に発見した大腸ポリープをその場で切除
大腸にできるポリープには何種類かありますが、その多くは腺腫という粘膜組織にできるもので、それ自体は良性腫瘍です。しかし、大腸ポリープを放置しておくと、そのうちの何割かにがん細胞が含まれるようになり、大腸がんに進行することが知られているため、大腸ポリープは前がん病変と言われています。当院では将来のがん化予防のため、検査中に大腸ポリープを発見した場合、その場で切除してしまう日帰り手術を行っています。大腸ポリープの切除方法は様々ありますが、当院ではポリープの形状にあわせて最適な切除術によって切除し、出血がある場合は止血クリップで止血処理を施します。止血クリップはしばらくしてから自然に排便によって排出されますので、再処置の必要はありません。
なお、ポリープが一定以上大きい場合や、数多く存在する場合は出血の可能性などを考慮し、入院による手術が必要になります。その場合当院と連携する入院設備のある医療機関を紹介してスムーズに治療が受けられるようにしております。
FEATURE09
大腸内視鏡検査を含めた全身人間ドックに対応しています
当院では、半日でできる苦痛の少ない静脈麻酔の胃・大腸内視鏡検査を含めた全身人間ドックコースを用意しております。人間ドックの際に、胃と大腸内視鏡検査を麻酔で一緒い行いたい方、人間ドックで大腸ポリープを発見した場合その場で切除して1回で全てを済ましたい方は、是非お気軽にお問い合わせください。
FEATURE10
お忙しい方のために、土曜・日曜も大腸カメラ検査が受けられます
時間に追われることが多い現代では、どうしても平日は検査のために1日の時間を空けることができないという方も多いと思います。そんな方のために当院では土曜や日曜も大腸カメラ検査ができるようにしておりますので、お気軽にご相談ください。
FEATURE11
遠方の方のために、検査日のみ来院
「1 day内視鏡」を実現しています
遠方のため通院に時間がかかる方、仕事や育児で忙しい方で通院回数を最低限にしたい方も多いと思います。そのため、当院では大腸検査前後の診療は、オンライン対応しております。検査日のみの来院で、大腸内視鏡検査が可能となっております。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
FEATURE12
事前準備の下剤服用を院内と自宅で選べます
大腸カメラ検査では、便が腸内に残っていると、その部分の粘膜が隠れてしまい、見落としが起こる可能性があります。そのため、検査当日に腸管洗浄薬(下剤)を使っていただき、大腸内をすっかりきれいにしておく必要があります。ただし、この薬剤は2L程度の薬液を2時間程度かけて飲み終える必要があり、そこからお腹が落ちつくまで、およそ4時間を要するため様々な不安を持つ方がいらっしゃいます。当院ではそんな方のために、院内で下剤を使っていただくことができるよう、下剤内服専用個室を用意しております。プライバシーの保たれた空間で下剤を使っていただくことができ、また何か不安や疑問がある場合、すぐにスタッフと話をすることも可能です。また、逆に院内の滞在時間を最短に減らしたい方のために、ご自宅でよりリラックスした状態で下剤を内服したい方は、ご自宅で下剤内服することも可能です。ご希望ありましたら、お気軽にお申し出ください。
FEATURE13
CO2送気でおなかの張りを軽減
大腸内部のヒダなどが内視鏡カメラの死角になってしまうことが無いよう、大腸カメラ検査では一般に腸内に気体を送りこんで、腸を膨らませながら検査を行います。従来はこの気体に空気を使うことが多く、空気は人体への吸収が遅いため、検査後のお腹の張りの原因となっていました。そこで、当院ではこの気体に、空気の100倍も吸収が早いという炭酸ガスを使用して検査を行っています。吸収された炭酸ガスは、すばやく血管で肺に運ばれ、呼気とともに体外に排出されますので、人体にほとんど影響を残すことがありません。
FEATURE14
快適な受診空間を用意し、
検査前の特別個室・検査後のリカバリスペースで
ゆっくりお休みいただけます
当院では、大腸内視鏡検査される方の快適性や安心感を追求し、快適な受診空間を提供しております。大腸内視鏡検査前は、緊張しやすいためリラックスできる特別個室を用意致しました。また、内視鏡検査には可動式のストレッチャーベッドを使用しております。鎮静剤を使った検査では、検査終了後も薬剤の影響が残りますので、眠ったままの状態でスタッフがベッドをリカバリースペースまで移動いたしますので、患者様が自ら動く必要はありません。リカバリースペースはプライバシーに十分配慮した形で複数用意しておりますので、検査後も安心して麻酔が覚めるまでゆったりとお休みいただけます。
FEATURE15
モーニング大腸カメラ検査
大腸カメラ検査は、事前の下剤服用を行い、昼から夕方にかけて検査を行うため、丸一日検査のためにスケジュールを開けておかなければいけません。仕事、家事、育児などで検査のために1日予定を開けておくことが難しい方のために、当院では朝9時より大腸カメラ検査を開始し、午前中に検査が終了する大腸カメラ検査を行っています。
FEATURE16
感染予防のために、洗浄・消毒を徹底
日本消化器内視鏡学会では、内視鏡装置の衛生を保つため、徹底した洗浄と消毒についてガイドラインで定めています。当院でもこのガイドラインを厳しく護って、患者様ごとにスコープなどの洗浄と消毒を行っております。またスネアは、使い捨てタイプのディスポーザブルなものを使うようにしております。
また装置の衛生だけではなく、スタッフ全員が一般的な感染対策についても、徹底しておりますので、安心して受診できます。
大腸カメラ検査でわかる疾患
大腸の不具合による下痢や腹痛などの症状は、さまざまの病気で現れることがあります。急性大腸炎などさほど重篤ではない疾患から難病に指定されているクローン病や潰瘍性大腸炎、さらに進行した大腸がんが見つかるケースもあります。どのような疾患が大腸のどの部分に生じているか、その進行具合などをしっかりと診断したい場合は、大腸カメラ検査が有効な検査方法となります。腹部症状が続いている場合は、是非胃腸を専門としている当院に相談ください。
また、近年罹患者数や死亡者数で全がんのうち常に上位に位置する大腸がんは、初期にはほとんど自覚症状がありません。大腸がんは早期のうちであれば比較的侵襲の少ない内視鏡のみの切除で完治することができるのですが、気づかないうちに進行してしまうと、治療も大がかりになり、またその後の日常生活の質も大きく低下してしまいます。早期の大腸がんを発見するには大腸カメラ検査が非常に有効です。また、大腸ポリープも自覚症状がない疾患ですが、気づかずに放置すると一定の確率でがん化するため、前がん病変と言われています。このポリープががん化しない前に内視鏡で切除してしまうことで将来のがん化の予防となります。
大腸がんは40歳以上になると発症が増えてきますが、その前段階であるポリープは40歳未満でも見つかるケースが多くあります。お腹の不調時に限らず、40歳を超えたら定期的に大腸カメラ検査を受けておくことをお勧めします。
大腸カメラ検査を受けるタイミング
近年、増加傾向にある大腸がんですが、早期のうちであれば内視鏡による切除など比較的簡単な治療で完治を望むことができます。しかし、早期のうちにはほとんど自覚症状がありませんので、そのままではなかなか早期発見が難しくなります。
また、大腸がんのほとんどは大腸ポリープを長期間放置することによって、ポリープ内の細胞がん化してしまうことで発症します。しかし、大腸ポリープにもほとんど自覚症状はありません。
大腸がんは40歳以上になると発症が増えはじめ、50歳を超えたあたりで罹患者が急増します。そのため、40歳を過ぎたら、1度は大腸カメラ検査を受けて、ご自身の大腸内部について確認しておくことをお勧めします。また大腸ポリープのうち、癌化する腫瘍性ポリープが見つかった方は、その後も定期的な検査が勧められています。
早めの大腸カメラ検査をおすすめしたい方
以下の条件に当てはまる方は、お早めに大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。
- 40歳を超えて、一度も大腸カメラ検査を受けたことがない方
- お腹に常に不調を抱えているかた
- 大腸ポリープを指摘されたことがある方
- なんらかのがんを罹患したことのある方
- 血縁のご家族に大腸がんや大腸ポリープに罹ったことがある方
大腸カメラ検査の流れ
01
検査前
食事の注意
検査前日の朝食から、繊維の多いものや種の多い果物などは避け、消化の良い柔らかい食べ物にしてください。21時ごろまでに夕食をいつもの半量程度ですませてください。おかゆ、柔らかく煮たうどんなどがお勧めです。その後は検査まで絶食となります。ただし、水分に関しては、水やお茶、スポーツドリンクなど透明なもので補給してください。
02
検査前
準備について
検査前日21時になりましたら、事前にお渡しした下剤(錠剤)をお飲みください。検査当日の朝は絶食で、検査開始の4時間以上前から腸管洗浄剤(下剤)を使ってください。腸管洗浄剤は2Lのものを2時間ほどかけて飲みきります。一般的にはその後2時間ぐらいでお腹が落ちつきます。
なお、当院では2Lの下剤を使わない大腸カメラ検査のコースも用意しております。
03
内視鏡検査
鎮静剤を使った検査の場合、事前に点滴のラインを確保し、側管から鎮静剤を投与します。
可動式のストレッチャーベッドに横になっていただきます。肛門に医療用ジェルを塗布して大腸カメラを挿入します。いったん大腸カメラを盲腸まで進行させてから、ゆっくりと小腸の接合部、上行結腸、横行結腸、下行結腸、直腸と大腸全体の粘膜を丁寧に観察します。
検査にかかる時間は、およそ10~20分程度ですが、ポリープの切除などが入った場合、もう少し時間がかかる場合があります。
なお、検査中は静脈麻酔を使用する場合は、お身体の力が抜けてリラックスな状態で検査を行います。また腸管のすみずみを観察するため、検査中に体位を変えていただく場合もありますので、医師の指示に従ってください。
04
検査後
注意について
検査や治療が終了した後は、しばらくリカバリールームでお休みいただきます。
検査結果については、検査の日に画像付きの検査報告書をお渡ししております。ただし、組織採取やポリープの切除があった場合、顕微鏡検査による病理検査の結果が出るまでに1~2週間を要しますので、後日最終結果をお伝えします。その際必要であればオンラインでのご説明にも対応しております。
大腸カメラ検査の費用
内容 | 健康保険1割負担 | 健康保険3割負担 |
---|---|---|
初診(感染症採血含む) | 約1,400円前後 | 約4,000円前後 |
大腸内視鏡検査のみ | 約2,500円前後 | 約7,500円前後 |
大腸内視鏡検査+ 組織検査 |
約3,000~5,000円 | 約10,000~22,000円※1 |
大腸内視鏡検査+ ポリープ切除 |
約7,000~12,000円 | 約20,000~36,000円※2 |
使用する薬剤の種類や点滴の有無などにより、費用は増減します。
※1病理組織検査は大腸や小腸の組織を一部採取し、がん細胞が含まれていないか、また炎症の程度などを顕微鏡で詳細に調べるものです。
※2大腸内視鏡検査時に大腸ポリープの切除を行った場合、病理組織検査を行います。この検査で、がん細胞が含まれていないか、またポリープが完全に取りきれているかを、顕微鏡で詳細に調べます。